
富士急行株式会社
人事部 濱 佳孝様
2019年新卒入社。富士急ハイランド、富士山麓電気鉄道、総務部、ハイランドリゾートに勤務した後、2023年10月より現職。新卒採用の主担当として、中心的役割を担っている。
(所属・内容は取材当時のものです)
貴社は2022年6月より採用管理システム『i-web』を導入されています。導入に至った経緯を教えていただけますか。
一番の決め手は「CMS機能」にあります。当社の総合職は、数年単位で本社及びグループ各社へのジョブローテションを経験しながら、グループの経営幹部を目指すため、全社的なスキルを習得していきます。そのため、採用ホームページやマイページに「社員紹介」の記事を掲載しても、異動により、情報が古くなってしまうことが多々ありました。以前は制作会社に依頼して修正対応をしていたのですが、アップデートに時間がかかることやコストの増大を懸念していました。
そこで複数の採用管理システムを比較・検討し、CMS機能を標準搭載している『i-web』を導入しました。『i-web』のCMS機能を使ってコンテンツを制作すれば、私たち採用担当者が自ら修正できます。また、リクナビなど大手就職情報サイトとデータ連携できる点にも魅力を感じました。
濱様は2023年10月から採用業務に従事されているそうですが、実際に『i-web』を操作してどのような所感を抱かれましたか。
「設定が容易で自由度が高い」という印象を持ちました。学生の属性に応じてグルーピングできますし、属性ごとに学生へのアプローチ方法を変えることも可能です。当社の場合は、会社説明会に参加した学生と参加していない学生をグルーピングし、参加した学生にのみの限定コンテンツを案内するなどの対応をしてきました。メールによる案内や選考フローの設定も簡単な操作で設定・反映できるため、業務効率が大幅に向上しました。
i-web導入当初から、面接支援モデルを活用されていると伺っています。
面接支援モデルの利用により、「採用担当者の業務効率化」と「面接官の利便性向上」という2つの効果を感じています。導入以前は、面接官が書いた学生の評価をExcelに転記していたため、多大な時間がかかっていました。また、手書き文書の場合、読み間違いなどのリスクもありました。導入後はすべての情報を『i-web』上で管理できるため、ペーパーレス化を実現しました。加えて、CSVの出力はもちろん、応募者ごとに全体評価シートを作成することも可能です。さらに、応募者の名前と面接開始ボタンを押せばすぐに面接を開始できるので、『i-web』を初めて操作する面接官でもスムーズに面接を実施できています。
2025年3月に採用ホームページをリニューアルされていますが、『i-web』のCMS機能を活用して制作されたのでしょうか。
『i-web』のCMS機能を用いてリニューアルしました。もっとも、すべてを当社で制作したわけではなく、ヒューマネージ社の採用広報サービスを併用しながら制作を進めました。
今回のリニューアルでは、どのような点を変更されたのでしょうか。
まず、グループロゴの変更に伴い、カラーデザインを刷新しました。内容面では、福利厚生や働き方、事業紹介など既存のコンテンツを修正・追加しました。大規模なリニューアルを外部の制作会社に依頼すると制作コストが大きく膨らみます。今回は採用広報サービスを活用し、一部のコンテンツを自社で制作することで「コストダウン」と「品質向上」を両立しました。
どのようなコンテンツをご自身で制作されたのですか。
採用情報やプロジェクトストーリー、福利厚生に関するテキスト部分を当社で制作しました。最終のデザインは依頼し、テキストや完成イメージを当社で用意することで、完成度の高いホームページに仕上がったと考えています。制作コストを削減しつつ、質の高い採用ホームページを実現できたのは、CMS機能を活用して制作した結果だと改めて実感しています。
学生の反響についてもお聞かせいただけますか。
リニューアルにあたり新設した「新入社員による対談」のページビューが高く、一定の手応えを感じています。リニューアル前には存在しなかったコンテンツであり、「より多くの学生に新入社員の働き方を知っていただくきっかけになった」と考えています。
ヒューマネージ社のサポートをどのように評価されていますか。
サポートが手厚く、迅速に対応してくれる点を高く評価しています。特に当社が頻繁に活用しているCMS機能に関しては、ヒューマネージ社の担当者に相談することが多いです。「一週間程度で返答が来るだろう」と思っていたら、問い合わせの翌日に返答があるので、当初は驚きました。迅速なサポートのおかげで次の業務にすぐ移れますし、こうした対応の速さが採用業務の効率化に大きく寄与していると感じています。
また、定期的にミーティングを開いてくれる点もありがたいです。月1回のミーティングでは、採用市場の動向共有に加えて、当社の業務に活かせる機能の提案をいただくこともあります。こうした定例の場をきっかけに新しい機能を知り、その後の採用活動に役立てることができています。
これまで、どのような提案がありましたか。
最近では、登録者と気軽にコミュニケーションを取れる「トークメッセージ機能」を紹介していただきました。現在はこの機能を内定者フォローに活用しています。
内定者フォローは近年、当社が特に力を入れている取り組みで、内定者向けマイページを開設し、「内定者フォローモデル」のコンテンツ機能を使って「プレスリリース」を発信しています。広報担当が外部メディア向けに制作した内容をそのまま掲載するのではなく、学生が見やすい形に加工して発信しています。加工には多少の手間を要しますが、「内定者フォローモデル」の操作性が良いため大きな負担は感じていません。むしろ、学生にわかりやすく情報を伝えるために、丁寧に作り込みたいと考えています。
最後に、『i-web』の活用に関して今後のご展望をお聞かせください。
『i-web』のBI機能をさらに活用していきたいと考えています。『i-web』は登録者データをリアルタイムで蓄積できるため、「どの時期に、どの特性の学生が入社を辞退しているのか」といった動向を詳細に把握できます。こうした分析を通じて、これまでの採用活動では見えにくかった課題を発見し、採用施策のブラッシュアップにつなげていきたいと考えています。