蝶理株式会社
人事総務部 人事課 岡山 正樹 様
2019年4月、新卒入社。化学品事業部の物流部にて貿易管理に従事。同年7月に無機化学品を取り扱う営業部へ異動し、3年間商社営業を経験。2022年より現職。主に新卒採用業務を担当する。
(所属・内容は取材当時のものです)
貴社では2016年卒の新卒採用より『i-web』をご利用されています。まずは『i-web』ご導入の経緯についてお聞かせください。
当社では複数の就職情報サイトを活用して採用活動を行っています。『i-web』を導入する以前は簡易的な採用管理システムを使用し、学生からは手書きのエントリーシートを郵送いただいていました。しかし、3000名分近くの書類は仕分けするだけでも大変な労力で、エントリーシートをWebで提出するのがスタンダードになってきた状況も踏まえ、時代の流れに合った効率的な応募者管理を実現するために『i-web』を導入する運びとなりました。
『i-web』を選んだ決め手は何でしたか?
ひとつの採用管理システムで、(1)複数ナビサイトから応募した学生情報の一元管理、(2)適性検査、(3)履歴書の提出、さらに(4)Web面接の実施という4つの選考業務を実施できる点が決め手となりました。これらをすべて兼ね備えたシステムは珍しいのではないでしょうか。
『i-web』導入により、どのような課題が解決できましたか?
最も大きな変化は、個人情報管理の効率が劇的に改善されたことです。昨今、個人情報の重要性は高まる一方ですが、紙の書類で学生の情報を管理することは情報漏洩・紛失などのリスクが伴います。別の学生の情報を誤って送付したり、誤って書類を破棄してしまうといったヒューマンエラーを防止するために、採用チームは相当の労力をかける必要がありました。また、大量の書類を保管するには物理的なスペースを確保しなければなりません。『i-web』導入後は、学生の個人情報を電子データとして安全に管理できるようになり、情報管理にかかるリスクやコストはもちろんのこと、大幅に業務効率も改善できました。
実際に『i-web』をご利用になってみて、どのような点にメリットを実感されていますか?
わかりやすいメリットとしては、採用管理にかかる業務工数が減ったことが挙げられます。母集団形成のための応募経路の管理、インターンシップ等のイベント開催の通知連絡、選考時期におけるエントリーシートの提出喚起や適性検査の受検。さらには1次・2次面接まですべてを『i-web』内でできてしまうので、無駄が全くないのです。しかもこれらの機能はすべて標準で搭載されており、オプションの追加なども必要ありません。さらに、学生側にもメリットがあります。イベント出席、エントリーシートの提出、適性検査の受検、Web面接のすべてをひとつのマイページでできるので、できるだけスムーズに、就職活動に集中していただけると考えています。
貴社では、採用活動に関するデータも蓄積されていますね。こうしたデータはどのように活用されていますか?
『i-web』導入前は、時期別の母集団形成の変遷などの情報が整理されておらず、前年度との比較や分析を行うことが難しい状況でした。また、せっかく毎年の採用傾向がわかってきても、属人的な知識が新任の担当者に継承されず、過去のデータが埋もれてしまっていたのです。しかし『i-web』を使えば簡単に過去の情報を参照できるので、データに基づく課題抽出や対策ができるようになりました。たとえば年度ごとの学生の動きやトレンドを把握したり、前年の学生動向を踏まえてインターンシップの時期を決めるなどして、採用戦略の精度を高めています。
システムの使いやすさやサポートについてはどのようにお感じでしょうか。
もちろん慣れるまではある程度の時間がかかりますが、ITの知識がない人にもわかりやすい仕様だと思います。もしわからないことがあっても、ヒューマネージの担当者の方がとても親切なので心配はありませんでした。電話で質問すれば、ほぼ100%その場で的確な解決策を即答してもらえるので、ストレスを感じずに仕事ができています。また、簡単なトラブルや不明点ならサポートサイトのチャットボットで解決できるので、担当者の方が不在のときも困ることはないですね。
貴社ではマイページを通じたコンテンツ発信にも注力されています。『i-web』を使ったコンテンツ戦略はどのように推進されていますか?
以前はWebコンテンツを通じた情報発信をあまりこまめに行っていませんでしたが、『i-web』導入後は積極的にマイページコンテンツを更新しています。マイページに訪れても新しい情報が更新されていないという状況が続くと、学生の興味や志望度がじわじわと下がってしまうかもしれません。そこで私どもは、出演したイベントや社内イベントの風景を撮影し、その動画をマイページ公開しています。タイムパフォーマンス、いわゆる「タイパ」を重視する学生が増えている中、イベントに参加できなかった学生にも時間や場所を問わず、魅力づけができる動画コンテンツは、学生との接点づくりに有益な手段だと考えています。
マイページコンテンツを充実させたことによる成果は、どのように実感されていますか?
当社を深く理解している学生が増えたという印象を受けています。以前は、商社パーソンに対するあこがれだけで当社を志望する学生も多かったのですが、最近は事前に蝶理のビジネスを深く理解した上で来てくださる方が増えました。おかげで説明会ではより踏み込んだ情報を伝えられるようになりましたし、面接の質も目に見えて高まりました。私も一次面接を担当しているのでよくわかるのですが、入社後に挑戦したい具体的な仕事について非常に熱心に話してくれる学生も多いです。そのため私たちも一歩踏み込んだ質問ができるようになり、当社にとって「光る学生」を見つけやすくなったと感じています。
採用の業務効率だけでなく、質の向上にも成功されたのですね。最後に、今後『i-web』をどのように活用していきたいか、抱負をお聞かせください。
『i-web』を採用の基幹システムとして、さらに広く活用したいと考えています。広報、イベント、選考、社員訪問など、学生の就職活動に必要な要素をすべて『i-web』で実現していければ、学生にも当社にも大きなメリットがあるでしょう。また、直近の目標として実現したいのは、もっと多くの学生に本選考にエントリーしていただくこと。「マイページに登録して終わり」にならないよう、マイページコンテンツを魅力づけの武器としてさらに強化していきたいです。