旭化成ホームズ株式会社
新卒・キャリア採用課 課長 吉田 彩乃 様
2003年に新卒入社。神奈川・東京西エリアにて19年間営業に従事したのち、2022年4月より現職。新卒採用・キャリア採用の責任者として、優秀な人材の獲得と定着に取り組んでいる。
(所属・内容は取材当時のものです)
まずは改めて、貴社の事業についてご紹介いただけますか。
当社は注文住宅ブランド「へーベルハウス」を主軸サービスとして展開するハウスメーカーです。「ALL for LONGLIFE」というコーポレートメッセージが示す通り、ロングライフ住宅の実現が当社の理念。「家を建てて終わり」ではなく、その先の未来も考える。お客様が長く暮らせる耐久性の高い住宅を提供し、アフターサポートも長期にわたって丁寧に実施できることが、業界における当社の強みです。
貴社では数年前から採用管理システム『i-web』をご利用になっています。どのような経緯で導入されたのか、教えてください。
『i-web』導入前は紙の書類を使った採用活動を行っており、システムによる効率化はかねてより課題となっていました。導入の直接のきっかけとなったのは、コロナ禍に伴いオンライン面接を取り入れる必要があったこと。Zoomとシームレスに連携し、システム画面上からスムーズにオンライン面接ができることなどから、『i-web』を導入しました。
現在、『i-web』のどのような機能を主にご利用になっていますか。
まず、学生の情報はすべて『i-web』で一元管理しています。エントリー数などの採用活動に関するデータを瞬時に確認したり、エントリーシートや成績表といった情報を学生ごとにまとめて閲覧したりと、あらゆる情報を早く正確に取り出せるようになりました。会社説明会やインターンシップなどイベントの予約受付もすべて『i-web』から行っており、学生とのメッセージのやり取りももちろん『i-web』経由です。
ご利用の所感や、メリットを感じられている点についてお聞かせください。
特にメッセージ機能は、応募者のグルーピングが細かくできるのでとても便利ですね。たとえば「あるイベントのみ参加している学生」「すべてのイベントに参加している学生」「技術系/事務系の学生」といったさまざまな条件で学生を絞り込み、最適なメッセージを一斉送信できる。当社の場合エントリー数が1万人近くにのぼるので、普通のメールソフトでやり取りする場合と比べれば劇的な工数削減につながっていると思います。私は『i-web』導入後に人事へ異動したのですが、『i-web』導入前にはいったいどれだけ残業していたんだろうと怖くなりますね(笑)。
貴社では面接のシーンでも『i-web』をご活用いただいています。『i-web』を活用することで、どのような影響がありましたか?
面接に必要なさまざまな情報を『i-web』に集約したことにより、エントリーシートなどの学生情報や、面接で質問すべき項目などを面接中に参照できるため、面接官は非常にスムーズに面接ができるようになりました。当社では私たち人事を含めたくさんの面接官が面接を担当するため、システムによる効率化は欠かせません。『i-web』導入前はペーパーレス化ができておらず、各面接官が手書きで記入した評価シートを採用チームが回収し、Excelに手入力していました。採用担当にかかる負荷は非常に大きかったと聞いています。
さらに、面接の評価も面接官自ら『i-web』の画面上で直接入力・共有できるので、以前のように紙の評価シートを回収してExcelに入力するという手間もなくなりました。紙の評価シートを見ながら手入力する場合、入力ミスや応募者の紐づけミスなどもあり得ましたが、面接官が直接画面上で入力するスタイルになってからは、そうしたミスも未然に防げています。
作業工数はどの程度削減されましたか?
詳細な作業工数を計算しているわけではありませんが、「紙の評価シートを面接官から回収・管理する」「評価シートを見ながらExcelに手入力する」といった手間は、1回の面接につきおそらく2~3時間はかかっていたと思います。それがほぼゼロになったわけですから、1シーズンにつき削減された時間は相当なものになるでしょう。面接の評価を入力する画面には評価コメントの作成をサポートしてくれるChatGPTを活用したAI面接アシスタント機能もあり、これを使うと面接後の評価コメントの作成がより効率的にできると聞いています。今後はこの機能も導入してみたいと考えています。
『i-web』を日々使われている中で、個人的に「これは使いやすい」と実感されている機能があれば、お聞かせください。
細かい話ですが、学生への各種ご案内メールを作成する際、非常に細かいテンプレートが用意されているところが気に入っています。採用活動で必要なほとんどすべての状況が網羅されているので、一から文章を書く手間が省けるのです。そのぶん、一人ひとりの学生との細やかなやりとりにパワーを注げるようになりました。当社では伝統的に、学生一人ひとりに電話をかけたり、面談をしたり、手書きの手紙を送るといったアナログなフォローを重視しているのですが、『i-web』が業務を効率化してくれているおかげで、そうしたフォローを継続できていると感じます。
今後、『i-web』をどのように活用していきたいか、また『i-web』を使ってどのような採用活動を実現していきたいか、お聞かせいただけますか。
ここ数年『i-web』を使用することで、採用活動に関するデータがかなり蓄積されています。現在は『i-web』で得たデータを、主に直近の採用状況を把握することに活用していますが、今後は過去のデータをより詳しく分析し、戦略立案に活かしていきたいと考えています。また、『i-web』の特長の一つであるマイページ機能も、さらに積極的に活用していきたいですね。マイページコンテンツはここ数年でかなり拡充しており、学生のログイン状況も徐々に活性化しています。データを見ると、やはりログイン回数が多い方ほど当社への志望度が高い傾向が見られます。今後コンテンツを増やすことで、学生との相互理解をさらに深められるのではないか、と期待しています。