リコーリース株式会社
グループ人財統括本部 人事部 人材開発課 小倉 一馬 様
2012年4月、新卒で入社。ベンダーリースの営業、特殊設備を取り扱う営業にそれぞれ5年間従事したのち、2022年より現職。新卒採用とキャリア採用の企画立案、運営を行う。
(所属・内容は取材当時のものです)
まずは改めて、貴社の事業についてご紹介いただけますか。
当社は、もともとリコー製コピー機の普及を目的に設立されたリース会社です。現在では、リコー製品以外にも多様なOA機器や産業設備のリースを手がけています。近年は「金融も手掛ける事業会社」へのシフトを進めており、口座振替サービスなどの「サービス事業」や、住宅賃貸事業、太陽光発電事業などの「インベストメント事業」も展開しています。
貴社では2022年より採用管理システム『i-web』をご利用されています。導入の背景はどのようなものでしたか?
以前使用していた採用管理システムでは、柔軟性に課題がありました。採用が長期化しイベントが増える中で、応募者の動線が複雑化し、「どの時期・どのイベントからエントリーした学生がどのルートに進むのか」を管理するのが難しくなっていました。『i-web』はイベントや選考ルートの設定が柔軟で、複雑な採用フローに対応できる点が大きな魅力でした。また、SPIなどの外部サービスとの連携が充実していることも選定の決め手となりました。
『i-web』を導入したことで、採用業務の効率化はどのように実現されましたか。
特に、SPIとの連携による効率化は大きかったです。以前は応募者情報を採用管理システムから抽出し、SPIのシステムに取り込んでIDを発行し、メールで送信する作業が必要でした。『i-web』ではこれがシームレスに連携され、ボタン一つでIDを発行し、学生に共有できるようになりました。この結果、SPI関連の作業工数がほぼ削減されただけでなく、URLやメールアドレスの誤入力といったヒューマンエラーも防げるようになりました。
貴社では『i-web』を使ったデータ分析にも取り組まれているそうですね。
はい。データの取得が簡単になり、就活情報サイトごとの流入数やイベント参加者数など、必要なデータを可視化できています。さらに、指定した形式で自在にデータを抽出できるため、経営層向けの報告資料作成にも非常に便利です。
貴社では面接の際にも『i-web』をご活用いただいています。面接支援の機能について、導入前後で変わったこと、解決できた課題があればお聞かせください。
以前の採用管理システムでは、面接に関する機能がなく、日程が決まるたびに面接官へメールで通知し、Excelで評価シートを送付し、面接後に入力済みのシートを回収する、といった作業が必要でした。また、二次面接では一次面接の評価シートをPDFにして二次面接官に送る手間もありました。
『i-web』の面接評価機能では、面接官が画面上で評価を直接入力でき、二次面接官も一次面接の評価を画面上で確認可能です。このため、評価シートの送付や回収の手間がすべて省けました。面接関連の事務作業は以前の3~4割程度にまで削減できたと思います。当社では学生一人ひとりと丁寧に向き合うため、一次面接から45分間の個人面接を行っています。このため、事務作業が増えることが以前から課題でしたが、この機能を活用することで、面接そのものにより集中できるようになりました。最近ではエントリー数も面接数も増加しており、以前のシステムでは対応が難しかったと思います。
貴社の面接重視型の採用に『i-web』が役立っているのですね。ヒューマネージからのサポートについては、どのようにお感じになっていますか。
ヒューマネージの担当者が定期的にミーティングを設定してくださり、『i-web』の操作に関する相談はもちろん、採用戦略に関する相談にも親身に対応してもらっています。もしかすると、このサポートが『i-web』導入の最大のメリットかもしれません。
具体的には、どのような相談をされているのですか?
例えば学生の歩留まりや内定承諾率向上の相談をすると、他社の成功事例を紹介していただけるため、とても参考になります。『i-web』の操作に関するフォローも万全で、少しでも疑問があれば担当者にすぐ電話で相談でき、迅速に対応してもらえる点に非常に安心感があります。
最近では、採用サイトやコンテンツを簡単に制作できるCMS機能の活用についても紹介いただきました。現在の学生は採用サイトよりもマイページをよく閲覧する傾向にあるため、マイページコンテンツを拡充したいと相談したところ、操作方法から効果的なコンテンツ設計までご提案いただき、とても心強かったです。今後はこのアドバイスを活かしてコンテンツをさらに充実させたいと考えています。
その他に、『i-web』を導入して良かったと思うことがありましたら、ご紹介いただけますか。
『i-web』が常に顧客ニーズを取り入れ、積極的にバージョンアップを続けている点も大きな魅力です。私もヒューマネージの担当者に「こういう機能があれば便利」と意見を伝えることがありますが、それが実現するケースが多い点には驚いています。これからも、より使いやすい機能が増えることを期待しています。
最後に、今後『i-web』をどのように活用していきたいか、目標を教えてください。
データ分析に特化したBI機能を、今後さらに活用していきたいと考えています。イベントの効果や学生の志望度を正確に測定し、採用活動の精度向上につなげたいと思っています。また、Outlookカレンダーとの連携などのオプション機能も活用し、選考や面接調整にかかわる作業をさらに効率化しながら、学生一人ひとりと丁寧に向き合う採用を行っていきたいです。