H.U.グループホールディングス株式会社
人材開発部 人材採用課 筧野 桂 様
2017年、中途入社。前職のメーカー勤務時代、『i-web』を利用しており、その操作性の良さから同社入社後に導入を提案。現在、新卒採用及び社内転職制度の運用を主に担っている。
(所属・内容は取材当時のものです)
まずは、貴社の事業内容についてご紹介いただけますか。
当社は、医療・ヘルスケア業界において「検査・関連サービス事業」「臨床検査薬事業」「ヘルスケア関連サービス事業」の3つの事業を展開しています。医療機関からお預かりした患者様の検体を検査・分析する「検査・関連サービス事業」は、当社で最も歴史が長く、高い信頼性と国内トップクラスのシェアを誇っています。「臨床検査薬事業」では、臨床検査に必要な試薬の開発・製造を行い、「ヘルスケア関連サービス事業」では病院業務の運営支援、福祉用具の提供、在宅医療・介護事業など幅広いサービスを展開しています。
どのような経緯で、採用管理システム『i-web』を導入されたのでしょうか。
当社は2017年以降、採用体制を大きく変更しました。それ以前は事業会社ごとに採用活動を行っていましたが、グループ一体化戦略のもと、当社が主要各社の採用業務を一手に担う形に移行しました。私が入社した2017年当時は、採用管理システムを使用せず、就職情報サイトごとに応募者を管理していました。そのため、前職で使用していた『i-web』の利便性を評価し、2018シーズンに導入を提案しました。
前職でも『i-web』を活用されていたのですね。当時、どのような印象を抱いていらっしゃいましたか。
前職では新卒採用だけで年間300名規模の採用を行っており、エントリー者数も数万人にのぼる大規模な採用活動を経験しました。その際、『i-web』を通じて就職情報サイトとのデータ連携、応募経路管理、選考フロー設計、内定後のフォロー、さらにはリクルーター管理まで、採用活動全般をスムーズに進められました。『i-web』は大手企業での導入実績も多く、機能が非常に充実しており、不足していると感じるものはありませんでした。そのため、「『i-web』があることで採用活動が円滑に進む」と確信していました。
『i-web』を導入後、貴社ではどのように活用されていらっしゃいますか?
当社では募集職種を細分化しており、それぞれ選考フローが異なります。『i-web』は細かな設定ができるので、これらの選考管理がスムーズに行えるようになりました。また、特定の職種に限定したメッセージの送信など、柔軟な対応も可能です。さらに、コロナ禍でオンライン面接を導入する際には、面接支援機能も活用するようになりました。これにより、従来は紙で行っていた面接の評価・管理が『i-web』上で完結できるようになり、大幅な効率化を実現しました。
面接支援の機能の効果について、どのように感じていらっしゃいますか。
以前は面接官用の資料を印刷し、評価を収集する作業が必要でしたが、現在は『i-web』上で管理できるため、業務負担が大幅に軽減されました。さらに、Zoomとの連携機能を活用することで、応募者への面接用URLの発行もスムーズに行え、とても助かっています。また、紙で管理していた時代には、学生さんの個人情報漏洩への懸念がありましたが、『i-web』の堅牢なセキュリティのおかげで、精神的な負担も軽減されました。
貴社は2025シーズンよりSMS機能をご導入されていると伺っています。導入の経緯について教えていただけますか。
近年、新卒採用市場は売り手市場が続いており、当社でもさまざまな施策を実施しています。しかし、プレエントリー後に動きが見られなくなる学生さんも少なくありませんでした。そんな中、ヒューマネージ社の担当者に相談したところ、「滞留者にSMSでショートメッセージを送信してはどうか」という提案をいただきました。この提案を受け、2025シーズンの後半からSMS機能を導入しました。
ショートメッセージを送信したことで、応募者はどのような反応を示しましたか。
マイページにログインしていない学生さんに対し、説明会の案内をショートメッセージで送信したところ、予約に繋がるなどの成果が見られました。また、説明会の予約済みの学生さんにリマインドを行うなど、動きのある学生さんにもさらなるアクションを促す目的でSMSを活用しています。この取り組みにより、説明会の参加率も向上しました。
新しい機能の活用が功を奏したのですね。そのほか、CMS機能を活用してマイページのコンテンツ拡充も図っていらっしゃいます。
当社の事業は学生さんにとって馴染みが薄く、認知度向上が課題でした。そのため、ここ数年は採用広報施策を強化しています。例えば、過去に実施した座談会の動画をアーカイブ化し、マイページ上でオンデマンド公開しています。CMS機能を活用すれば、Webページ制作の知識がなくても簡単にコンテンツ制作が可能です。また、制作会社を介さずに迅速に情報発信できるため、機会を逃さず積極的に情報を届けられる点も大きな利点です。
ここまで、『i-web』のさまざまな機能を活用されていることを伺ってきました。ヒューマネージ社のサポートについても、ご所感をお聞かせください。
『i-web』の機能の活用について、ヒューマネージ社の担当者によく相談させていただいています。定期的にミーティングの機会を設けてくれるので、その際に現状抱えている課題をお伝えすると、『i-web』の活用によってどのような解決ができるか、具体的に示してくれます。それだけではなく、採用マーケットの最新動向や事例などを教えてくれるのもありがたいですね。当社においてどのような採用施策を打ち出すことができるのか、具体的にディスカッションを行っています。
今後、『i-web』で実現したいことがありましたら、ぜひお聞かせください。
まずは、SMS機能のさらなる活用を目指していきたいですね。例えば説明会のリマインド以外にも、エントリーシートの提出期限のリマインドなど、さまざまなシーンでショートメッセージをお送りして、歩留まり率の改善を目指していけたらと考えています。これまでお話したように『i-web』は機能が豊富で、さらに使いこなせるであろう機能もたくさんあります。特に今後は、リアルタイムでデータ分析ができるBI機能を積極的に活用し、マーケットの潮流に合わせた採用活動を行っていきたいと考えています。