株式会社パルグループホールディングス
人事部 天野 聡子 様
2007年に中途入社。人事部で採用担当としてキャリアをスタートし、採用計画の立案、イベント運営、採用広報などを中心に幅広く手がける。企業の魅力を発信する架け橋として活躍中。
(所属・内容は取材当時のものです)
まずは、貴社の事業内容や特徴についてお聞かせいただけますか。
当社は、レディースアパレルやメンズアパレル、服飾雑貨、3COINSなど生活雑貨の企画・製造・卸・小売までを手がける総合アパレル企業です。現在は約30のブランドを展開しており、各ブランドが独自のコンセプトを持ちながら、多様なお客様のニーズに応えています。アパレルだけにとどまらず、雑貨やライフスタイル関連の幅広い商品を扱っているのが特徴ですね。それぞれのブランドが個性を発揮し、時代やトレンドに合わせた商品を展開することで、日々の暮らしに寄り添う企業として成長を続けています。
『i-web』導入の経緯をお伺いできますか?
実は、以前使っていた採用管理システムが終了することになり、次のシステムを急いで探さなければならない状況でした。時間も限られていたため、情報収集を進めながら資料請求を行ったんです。その中で『i-web』は、以前のシステムと仕様が近く安心感がありましたし、シェアNo.1という点も大きな決め手でした。必要な情報やマーケットの動向を得る手段としても期待できると考え、導入を決めました。
実際に利用してみて、どのような感触でしょうか?
とてもスムーズに使えています。初期設定の段階から丁寧にサポートしていただきましたし、導入後も問題なく運用できました。以前のツールとの切り替え期間が2~3ヶ月ほどしかなかったのですが、『i-web』は操作性が良く、導入時の印象も非常に好感触でした。
実際に運用を始めてからも、直感的に操作できるのがありがたいですね。切り替え時は何社か比較検討しましたが、他のシステムは仕様が大きく異なり、使いこなせる自信がありませんでした。最終的に『i-web』の使いやすさや以前のシステムに近い操作感が、導入後のスムーズな運用につながったと思います。
特にどのような機能を活用されていますか?
アンケート機能がとても便利です。イベント前後で学生の期待や感想を聞き、それを次のイベントに活かしています。こうしたデータはマーケティング資料としても役立ちますし、入社前の事務連絡や振込口座情報など各種人事データの共有も『i-web』ですぐに行えるため、学生にとっても使いやすい仕組みになったと感じます。
さらに、CMS機能を使ってコンテンツ戦略にも力を入れています。職種紹介動画の掲載やワンデーオープンカンパニーの告知など、発信できる情報の幅が大きく広がりました。特にオープンカンパニーを告知した際は、申し込み数が一気に増えました。情報発信がスムーズになったことで、学生へのリーチが拡大し、応募数増加につながったと実感しています。
SMS機能の導入には、どのような狙いや課題解決があったのでしょうか?
これまではメールを中心に採用活動を進めてきましたが、学生に重要な連絡が届かず、見落とされるケースが目立っていました。特に面接予約で離脱が発生しやすく、メールだけでは開封率が低いという課題があったんです。そこで確実に学生へ情報を届けるための手段として、SMS機能を導入しました。
具体的には、どんな場面でSMS機能を使っているのでしょうか?
現在は2025シーズンの内定者フォローに試験的に取り入れています。2025シーズンでは、一次面接前のアンケートに回答してくれたものの、その後の面接予約に進まない学生が多いのが気になっていました。原因ははっきりしませんが、「あと一歩」というところで留まってしまう印象があったんですね。そこで、2026シーズンからはSMS機能を活用し、面接予約を後押しするフォローを強化しようと考えています。こうした取り組みで予約率の向上を目指す予定です。
本格的に運用するのは2026シーズンからになりますが、面接のリマインダーやイベント案内などにもSMS機能を使っていく予定です。メールでは反応が薄かった層にも、短い文章で直接アプローチできるのがSMS機能の強みですね。また、採用プロセス全体を再設計し、適切なタイミングでSMS機能を使うことで、より丁寧で効果的なフォロー体制を整えたいと思っています。
『i-web』の活用によって特に効率化を感じる部分はありますか?
PDFアップロード機能がとても助かっています。以前はエントリーシートを紙で配布し、回収するのにも手間と時間がかかっていました。『i-web』導入後はそれがほぼゼロになり、学生もオンラインでエントリーシートを作成できるので、双方の負担が大幅に減りました。
内定者フォローモデルの自己紹介機能も重宝しています。内定者同士がオンライン上でつながれることで、入社前から交流でき、安心感を持って入社に臨めるようです。入社前の不安を解消する効果も大きく、採用活動だけでなく、入社後のスムーズなスタートのためにも役立っていると感じています。
他にも『i-web』を使っていて「良かった」と感じる点があれば教えてください。
導入時の初期設定サポートはもちろん、ちょっとした疑問にもすぐ対応していただける点は本当に助かっています。採用活動ではスピードが求められますから、問い合わせに即日対応していただけるのは心強いです。アンケート機能の設定を急ぎで調整したいときや、学生への連絡方法をすぐに変えたいときなど、即座に問題を解決してもらえるので、運用がスムーズに進んでいます。
カスタマーサポートの対応が的確で、こちらの状況を詳しく説明しなくてもすぐに問題を把握し、解決案を示してくれるのがありがたいですね。採用活動では小さな遅延が大きな影響を及ぼすこともあるので、こうしたスピード感はとても助かっています。
今後、『i-web』に期待することや挑戦してみたい施策があれば教えてください。
少子化の影響で採用市場が厳しさを増す中、自社の魅力をどう効果的に学生へ届けるかが大きな課題です。『i-web』のさまざまな機能を活かしつつ、ヒューマネージ社と連携しながら新しい採用手法やトレンドを取り入れ、自社らしいアプローチを模索していきたいですね。たとえば学生の興味を引くコンテンツ制作や広報活動も、一緒に最適解を探れたらと思います。
また、近年は採用活動へのAI活用が注目されていますが、正直まだ少し戸惑いがあるのも事実です。応募者データをどう扱うべきか、面接プロセスにAIを取り入れるべきかなど、慎重に見極めたい部分があります。ただ、AIが採用業務の効率化に役立つ可能性は十分あるので、ヒューマネージ社と相談しながら、当社の採用スタイルに合った形で少しずつ検討を進めていくつもりです。