西部ガスホールディングス株式会社
人財戦略部 人事グループ 久保 舞佳 様
2021年新卒入社。入社後は西部ガス熊本株式会社総務部に配属され、社内の総務・労務・人事など幅広い業務に従事。2024年より現職となり、新卒採用業務を中心に、グループ全体の採用施策や障害者雇用なども担当する。
(所属・内容は取材当時のものです)
まずは、貴社の事業内容についてご紹介いただけますでしょうか。
当社は、九州を拠点にエネルギー、不動産、食関連など、人々の暮らしを支えるさまざまな事業を展開しています。もともとはガスの製造・供給・販売を担う西部ガスを中心に複数のグループ会社で構成されていましたが、2021年4月に持株会社化を実施しました。現在は、西部ガスを含む40社以上の事業会社が西部ガスホールディングスの傘下にあり、「人を、街を、社会をつなぎ、未来をつくる。」をグループビジョンに掲げ、その実現に取り組んでいます。
貴社は2022シーズンより採用管理システム『i-web』をご利用になっていますが、久保様ご自身は『i-web』を操作してどのような印象をお持ちになりましたか。
操作を覚えるまでには多少の時間がかかりましたが、慣れるにつれて「これほど便利なシステムはない」と実感するようになりました。学生の進捗状況がリアルタイムに把握できるのは、データを一元管理できる『i-web』ならではです。大学別、登録時期別、地域別など、学生の特性ごとに進捗状況を分析できるため、急遽イベントを開催する際にも、フラグ付けでターゲット層の学生を抽出し、迅速に告知することが可能です。さらに、表示内容を学生一人ひとりに合わせて調整できるなど、カスタマイズ性の高さも非常に重宝しています。
貴社はヒューマネージ社の適性検査『TG-WEB』もご利用いただいておりますが、適性検査の受検や結果の管理は『i-web』で行われているのでしょうか?
はい、適性検査の結果は『i-web』とリアルタイムで連動させています。当社では先に『TG-WEB』を導入し、その後、検査結果を『i-web』上で一元管理できる点に魅力を感じて『i-web』を導入しました。検査結果との連動により作業効率が向上するだけでなく、学生にとっても適性検査を受験する際の負担が軽減されるというメリットがあり、採用担当のみならず学生側からも高い評価を得ています。
どのようなシーンで『TG-WEB』の結果を活用されているのですか。
当社では毎年、プレ期にオープンカンパニーを実施しており、エントリーのタイミングで『TG-WEB』の受検をお願いしています。エントリーシートと『TG-WEB』の検査結果を『i-web』の画面上に表示できるため、両者を比較しながら学生の特性を容易に把握できます。また、項目別の表示機能も備わっているため、特定の項目に焦点をあてた比較・検討にも大変役立っています。
貴社は、グループ各社が単体で採用活動を行っているほか、グループ連携で採用イベントを推進されていると伺っています。グループで採用活動を行う上で、『i-web』はどのようにご活用されていますか。
新卒採用においては、グループ各社の認知度向上およびグループ全体の理解促進を目的として、オープンカンパニーや合同説明会などのイベントをグループ単位で実施しています。年々、『i-web』を導入するグループ会社が増えており、そのメリットを実感しています。最大のメリットは、グループ内で母集団を共有できる点にあり、導入後はエントリー者数が大幅に増加したとの報告もいただいております。また、「学生の属性別にグループ分けが可能なため、情報を届けたいターゲット層に限定したイベントを実施しやすい」といった声もあがっています。
さまざまな面でグループ利用のメリットを感じていらっしゃるのですね。
細かな点ではありますが、『i-web』の画面上でグループ各社のイベント実施日が確認できるため、新規イベントのスケジュール調整時に、各採用担当者への確認の手間を省くことが可能です。また、蓄積された学生情報をグループ間で共有できるのも大変ありがたい点です。例えば、A社のイベントに参加した学生がB社のイベントにも参加する場合、B社の採用担当は『i-web』に蓄積された学生情報を事前に確認でき、A社の採用担当者が記入したコメントも参考にすることで、まだ面識のない学生の人となりをイメージすることが可能となります。
『TG-WEB』との連動もグループ全体で活用されているのでしょうか。
『i-web』導入以前は、グループ各社で実施していた適性検査がバラバラであったため、学生の特徴を比較・分析する際の指標が統一されず、検査結果を十分に活用できない状況でした。そこで、グループ内で『TG-WEB』を統一導入し、検査結果を『i-web』に連動させる体制を整えました。これにより、各社が同じ指標に基づいて学生を評価できるようになり、学生にとっても、以前はグループ内の複数社にエントリーするたびに適性検査を受ける必要があった負担が、一回の受検で済むようになったため、大きなメリットとなっています。
グループ各社も含め、多くの採用担当者が『i-web』をご利用されていますが、操作方法などのサポートはどのように受けられていらっしゃいますか。
基本的な操作で不明点が生じた場合は、すぐにヒューマネージ社の担当者へ連絡し、サポートを受けています。グループ各社へのサポートも一手に担っていただいており、大変助かっています。また、定期的に学生の動向に関するレポートをいただけるのもありがたいです。エントリー率や選考の進捗率に加え、学生の属性や適性検査の結果を踏まえた、登録学生の傾向を教えていただけるため、非常に貴重なデータとなり、その分析結果をもとに採用施策を調整することもしばしばあります。
今後、『i-web』を活用してどのような採用を実現していきたいとお考えですか。
まずは、CMS機能を積極的に活用していきたいと考えています。例えば、CMS機能で制作したコンテンツをストックし、ブログのような形で発信することで、応募者の皆様に過去のイベント情報も閲覧いただき、当社の理解促進につなげられればと期待しています。また、ヒューマネージ社の担当者からは「CMS機能を活用して、社内の雰囲気や社風を伝えてはいかがですか」というアドバイスもいただいております。学生が志望企業の選択や内定承諾に迷った際の参考となるよう、当社らしいコンテンツ作りにも役立てたいと考えています。
さらに、すでに導入している『TG-WEB』に関しては、検査結果のさらなる活用を推進する方針です。入社後に活躍している社員がどのような特性を持っているのかを、適性検査の結果と紐づけ、「入社後に活躍する人材像」を明確にすることで、採用活動において大いに役立てることができればと考えています。