江崎グリコ株式会社
グループ人事部 採用グループ 内田 いつか 様
2016年に新卒で入社。近畿エリアで加工食品の営業に従事したのち、2018年より現職。新卒採用の企画・運用を行う。
(所属・内容は取材当時のものです)
まずは改めて貴社の事業についてご紹介いただけますか。
当社では菓子事業をはじめとする10事業を展開しており、一般的には老舗お菓子メーカーとして認識いただいていると思います。しかし、現代は単においしいだけのものが売れる時代ではなくなりつつあります。そこで2022年に創立100年を迎えたのを機に、「食品を通じて国民の体位向上に貢献したい」という創業者・江崎利一の理念に立ち返り、おいしさと健康の両立を目指す方針を打ち立てました。「日常必需食品企業」への変革に向けて、新商品の開発にも注力しているところです。採用活動においては「マーケターになろう」を合言葉に、お客様目線=学生目線を重視した的確な情報提供と相互理解を目指しています。
貴社が採用管理システム『i-web』を導入した背景について教えてください。
以前使用していた採用管理システムは操作面・機能面でさまざまな難点があり、業務効率を改善するために新しいシステムの導入を検討しました。以前の課題を挙げると、例えばUIのわかりにくさ。「見たいデータを表示させる方法がわからず、操作に時間がかかってしまう」といった問題が多発していたのです。また、面接情報を閲覧・入力する各部署の面接官からも、操作方法に関する問い合わせが頻繁に寄せられていました。そのため、面接官向けに操作説明会を開くといった対応も必要でした。
『i-web』を選定した決め手は何でしたか?
操作がシンプルでわかりやすいことに加え、標準機能にCMS(コンテンツマネジメントシステム)が含まれていることが魅力でした。学生目線に立った採用マーケティングを目指す当社にとって、マイページコンテンツを通じた学生への情報提供は重要な施策。業務効率化のみならず、今後の採用戦略を見据えて『i-web』を選びました。
『i-web』導入により、採用活動にはどのような変化がありましたか?
まず操作画面が非常にわかりやすくなり、採用管理がスムーズになりました。当社では、入社後のギャップをなくして人材の定着を図るため、職種別採用を行っています。そのため採用フローが多岐にわたるのですが、『i-web』の管理画面はこうした職種別の採用フローもわかりやすく可視化してくれます。おかげで採用管理がスムーズになりました。
以前は面接官向けのシステム操作説明会を開いていたというお話でしたが、現在はいかがですか?
その点も改善しました。ヒューマネージ社が作成した操作マニュアルを面接官に共有するだけで、必要な操作は問題なくこなせるようになり、問い合わせもほとんどなくなりました。ちなみに、以前は面接官が使用する面接資料を学生ごとに作成し、別のクラウドにアップして共有するというフローがあり、これにも相当な工数がかかっていました。『i-web』では学生の情報を管理画面内で簡単に表示することができるため、こうした面接資料も作成する必要がなくなりました。
その他、『i-web』による業務効率化を実感できたことがあればお話しください。
当社が利用している適性検査と連携しているところもありがたいと感じます。応募者は『i-web』のシステム内で適性検査を受検することができ、私たちも結果を『i-web』で一元管理できます。応募者・採用チーム双方の手間が省けました。
『i-web』を導入して1年ほどになりますが、操作についてはもう慣れましたか?
基本的な操作はすぐにできるようになりました。まだ使いこなせていない機能もあり、こんな機能があればと思うこともありますが、そうしたフィードバックはヒューマネージの担当者の方に率直にお伝えするようにしています。担当者の方は丁寧に利用方法をサポートしてくださいますし、『i-web』はユーザーのフィードバックを積極的に取り入れてバージョンアップしているので、今後さらに使いやすくなることを期待しています。
『i-web CMS』の活用についてもお聞かせください。
「お客様=学生視点」を重視する当社にとって、コンテンツを通じた情報発信は重要な位置を占めています。ところが、以前は発信源が採用サイトだけで、それも年に一度程度の更新しかできていませんでした。更新は制作会社さんへ依頼するため、更新内容をその都度丁寧にお伝えする必要があり、大変な工数がかかっていためです。『i-web』導入後は、CMS機能を活用して簡単に制作できるようになり、スピード感のある更新が可能となりました。しかも、自分たちの手で自由にデザインできるので、イメージ通りのものを作り上げることができています。
具体的には、どのようなコンテンツを制作しているのですか?
マイページログイン者のみが閲覧できる、応募者限定コンテンツを制作しています。例えばインターンシップなどのイベント情報を随時CMSで制作・公開することで、タイムリーに情報をお届けできるようになりました。企業情報やパーパスなどは公式サイトで伝え、エントリー者だけに伝えたい情報はCMSのサイトで伝える。そのように使い分けをしています。
今後の活用のご予定や展望をお聞かせください。
近いうちに、内定者サイトを立ち上げる予定です。できれば内定者の皆さんにも制作に参加してもらい、内定者が本当に知りたい情報を届けるサイトができればいいな、と考えています。その他にも、内定者の本音や、インターンシップの内容を紹介するブログや動画、さらにその他既存のメディアをまとめたページなど、制作したいコンテンツはたくさんありますね。直近の目標は、マイページログイン者向けのコンテンツをわかりやすく集約し、Glicoのことをもっとよく知っていただけるサイトをつくること。当社のことを十分ご理解いただいたうえで入社いただき、ギャップを感じることなく長く活躍してほしいと願っています。
最後に、今後『i-web』を活用してどのような採用を実現していきたいか、お話しいただけますか。
近年のデータ活用の潮流にともない、『i-web』にもBI(ビジネス・インテリジェンス)機能が標準で搭載されたことで、「どの媒体からの応募がどの程度内定につながっているのか」などの分析がタイムリーにできるようになりました。これを活用して、採用活動の振り返りや、タイムリーな施策改善を促進していきたいと考えています。「マーケターになろう」という採用チームの目標を達成するためにも、『i-web』にはこれからも一緒に進化し続けてほしいですね。